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2019/08/15 ブログ: バラは簡単か、難しいか その4

投稿者 :David Austin Roses on

2019/08/15 ブログ: バラは簡単か、難しいか その4

バラは小さな鉢で育てる方が、楽で簡単と思っている方が多いように思います。実は土の量が少ないと、水や気温による影響を受けやすく、コンディションをくずしやすいのです。土の量が多いメリット1、根を張るスペースが多くとれるので、株が健康的に育ちやすく、病気にも強くなります。2、土が少ないほど乾きやすく濡れやすく、水の管理が難しくなりますが、土が多いほど水やりの回数は減ります。3、土が多いほど根が暑さの影響を受けにくいので、夏でもコンディションを保ちやすいです。ちなみに画像の大鉢(60Lくらい)は、6月に6L鉢から植え替えたもので、今のところ(8月)、水やりは週1回くらいです。地植え、もしくは大鉢に植え替える一番のメリットは、「手間が減って放っておける」ということではないでしょうか。

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2019/07/29 ブログ: バラは簡単か、難しいか その3

投稿者 :David Austin Roses on

2019/07/29 ブログ: バラは簡単か、難しいか その3

画像の大鉢に植えられているバラですが、元気がないですね。皆さんが難しいと思っているのは、こういう状態ではないでしょうか。水が足りなく萎れているのなら、水をやれば数時間で元気になります。しかし頻繁に水をあげているのに萎れているのなら、水のやりすぎです。根が痛んで水を吸えなくなっています。水をやったのに元気にならない、水が足りないと勘違いして水をもっとあげてしまう、という悪いサイクルに入り、最悪の場合はバラを枯らしてしまいます。大事なのは、バラに動きのない状態や水のやりすぎで元気がなくなった場合、水やりをしばらく止める、ということです。   

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2019/07/18 ブログ:ガーデナー

投稿者 :David Austin Roses on

2019/07/18 ブログ:ガーデナー

デビッド・オースチン・ロージズ 中川です。ガーデンの作業はたくさんありますが、その中でも一番多いのは、実は「掃除」なのです。芝生や草を刈る、生垣を切る、バラや樹木の剪定、春の開花、その後は掃除です。私は、苗鉢を育てるナーセリーマンでもありますが、イングリッシュローズガーデンのメンテナンスを行うガーデナーでもあります。皆さんはガーデナーと聞くと、ヒゲをはやしたナイスミドルやオシャレなお姉さんが優雅に作業している姿を想像するのではないでしょうか。 しかし実際に作業している私の姿は、優雅どころか野蛮とすら感じることでしょう。汗とほこりにまみれて、日焼けなのか汚れているのかも判らないくらいです。力仕事は多いし、3,000株の消毒は大変だし、毒虫に刺されて腫れ上がったり、夏は日陰がないし、先にも書いた掃除もガーデンはおよそ7500平米ありますから歩くだけでも大変です。雑誌や本などでガーデナーを見ても、「カッコいい仕事」などと思わないで下さい。きっと彼、彼女たちも、見えない所で汗とほこりにまみれ、しんどい思いをしているはずです。画像は、私たちが使っているエンジン型草刈り機と乗車型草刈り機で、一日かけて一人で山のように草と芝生を切りました。もちろんその後、「掃除」もしました(軽トラック4台分)。

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20190712: バラは簡単か、難しいか その2

投稿者 :David Austin Roses on

20190712: バラは簡単か、難しいか その2

夏は、水のやり過ぎによる不調や枯死が多い季節。そしてよく耳にする「みんな同じように水をあげていたのに」。ここに水やりの難しさがあるようです。シュートが伸び、葉が茂り、ツボミが上がり花を咲かせる(ブラインドシュートの時もありますが)。こういう活発に動いている時、水を欲します。花が咲き終わり切り戻した時、バラの動きは鈍ります。反対にこういう時は、あまり水を欲していません。もう一つ注意してほしいのは、夏の高温期、活発な品種と動きが止まる(または鈍る)品種があるということです。いくら気温が高くても、動きが止まっている(または鈍い)時は、あまり水を欲していません。画像は、同じ時期に大鉢に植え替えたクレア・オースチンですが、個体差により片方はシュートが伸び、もう片方は動きが止まっています。つまり、こういう時に水やりを同じようにしないで下さいね、ということです。次回も水やりについて書く予定です。

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2019/07/05 ブログ: バラは簡単か、難しいか

投稿者 :David Austin Roses on

2019/07/05 ブログ: バラは簡単か、難しいか

バラは育てるのが難しい言われますが、やることは「水やり」「施肥」「消毒」「剪定」の四つだけです(細かく言うと「草抜き」と「掃除」も)。コツさえ分かれば、意外と簡単かも、と思えるかも知れません。なので次回からは、「水やり」「施肥」「消毒」「剪定」の、何が難しいのか、気を付けるポイントなどを書いていこうかと考えています。その前に、ローズフェスティバルで私がお客様から聞いた感じでは、ちょっとバラに触りすぎではないか、ということです。バラに何かしたくなるので、ついつい水をやりすぎたりハサミをいれすぎたりするようですが、どちらも育ちが悪くなります。もしバラに何かしたいと思うなら、育ちが早いか遅いか、活発かおとなしいかなど、品種による違いやコンディションを観察したり、株元の掃除をしてください。前者は後の作業に役立ちますし、後者は病気の予防の一つになります。

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